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[コメント] 大砂塵(1954/米)

クロフォード50歳のエグさ。観客にスターシステムとか興行収入とか俳優のプライドとかどうでもいい抑圧を与え、入江たか子さんを想起させる。罰ゲームだっけ?
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







マーセデス38歳、ヘイドン38歳、ブレィディ30歳。どういうバランスなんだろう。師弟とか別の設定にすれば立派な映画だろうに、そこでアイを語るんですか。もはや強迫観念だと思う。

狂った地主たちの鉄道敷設反対の自警団がマーセデスを先頭に狂い続ける物語。クロフォードたちは新規参入者という設定で、彼等に正義がある訳でもなく、お互いの立場はどうにでも入れ替われるだろう。物語も弱い。

映画はさすがに立派なもので、狂ったマーセデスが酒場の蝋燭の丸いシャンデリアを撃ち落として火事になるショットが抜群。これほど火事に迫力のある映画も珍しかろう。ラストのガンファイトも素晴らしい。別荘みたいな山小屋の空間処理が圧倒的、クロフォードとマーセデスが小屋のベランダの両側に立って、周囲は気づいているがふたりだけがお互いに気づいていないカットが私的ベスト。しかし最後はまたもエグい滝壺のキスシーンが無惨にも待っているのだった。リパブリック・プロダクションという鷲が岩山の天辺にいるOPタイトル。

(評価:★3)

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