[コメント] 秋のマラソン(1979/露)
みんな愛し合っているだけなのに不幸になる不思議。モテ男はモテ男でたいへんなんだなあという感想。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ブーツのままソファーに寝転ぶ愛人のマリーナ・ネヨロヴァがいい。ふたり続けて路上で車に轢かれかける件がいいドタバタ。事情重なり、娘夫婦の出張見送りと愛人との約束とデンマークの仕事仲間の保釈と講演の予定とが重複する、という身から出た錆の悲劇は、辛気臭さはよく伝わってきた。それでもマラソン(ジョギング)続ける律儀にはユルい笑いがある。
美点は美しい秋の描写で、キノコ畑を抜けて眺める地平が素晴らしい。都会も少し歩けばロシアの大地に行き着くのだろう。このキノコ狩りして逮捕される肥ったオッサンエフゲニー・レオーノフは『ギン・ザ・ザ』のチャトル人。仕事で北極の傍まで異動するという娘夫婦の逸話と、テレビがモノクロなのが印象的。
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