[コメント] 帝都物語(1988/日)
実写のマテリアルを使ったアニメ作品。
まあ、実相寺作品から、一体どれだけのアニメの演出方法が生まれたか?というところだと思うんで、然りなんですが
カメラの中の役者の演技は徹底的に無視されて、ドーリーでちょっと回り込みながらUPになるカメラワークと、寸分の隙もなく作り込んだ光、時折イマジナリーラインも無視して異様なカットを放り込む編集が、物語を語って行くと。
にもかかわらず、勝新は勝新だった。 廃墟と化した帝都のミニチュアを前に歌う勝新だけが、登場人物をモノとして扱う映画のルールの外にいて、皆すべてミニチュアの中で起こっている物語のように思える。 その瞬間、「あーそういえば”帝都”物語だった」と思うのだ。
移り変わる東京の時間が主役の映画。
しかし、学天則のくだりはヒドイw 爺さんが現場まで行けるなら、最初から行こうw 各所で小さく行われる戦いを並列的に扱うクライマックスは好きなんで、あそこの完成度が図抜けて低いのがホント残念。
と云いながら、大好きです。リンチの砂の惑星と並んで、何故か何度でも見てしまう映画
さあここからだ―。オーニーが―来たぞー
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