[コメント] 耳をすませば(1995/日)
あの露口茂の猫とラスト5分は要らなかった。4点は,緻密でいてしかもリアリティを損ねていない背景の見事さと,中学校時代の切ない気持ちを思い出させてくれる点に。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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初めて観た時は,つい中学校時代を思い出して切なくなってしまう描写に大いに共感したが,二度目は,受験そっちのけで物語りに没頭する青臭いヒロインの考え方にちょっと嫌気がさした。
特に,ラストはあまりにも臭過ぎる。いくら好きな相手でも,中学生が結婚しようと思うだろうか? 二人で丘から朝日を見ながら、「お互い夢に向かって頑張ろう」「手紙書くね」くらいで余韻を残して終わった方が良かったと思うのだが…。それまでの雫と松村(男の友達)との関係の描写など、実にうまく描けていたのに,後半30分の酷さは同じ作品とは思えなかった。もったいない。
とは言え,この作品では,緻密に描き込まれた背景が本当に素晴らしいと思った。普通,絵って細かく描き込めば描き込むほど余計に不自然になって,かえってリアリティがなくなってくるような気がするのだが,この作品では緻密さとリアリティが見事に両立しているように感じられた。これだけで4点というのは,甘過ぎるかもしれないけど。
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