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[コメント] 椿三十郎(1962/日)

椿三十郎、若侍達、映画の序盤と終盤のシーンを比較するに、共に少しずつ変化を見せている。その変化の具合が見ていてとても嬉しい感じです。
kawa

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本作品内で、三十郎に対して若侍達が頭を下げるシーンが2度出てくるのですが、最初はあくまで儀礼的な感じで済ますのですが、2度目の時は地面の上に正座をしてまで行うような感じで、心のこもり方がまるで違う感じでそれがとても印象に残りました。

特に最初、三十郎に対して不遜な表情を見せていて彼に不信感を抱いていた田中邦衛を初めとする数人の若侍の表情が、2度目の時はまるで様変わりしていて彼らの心境の変化がよく表れている感じでした。

対する三十郎自身も城代の奥方のことを、最初「カミさん」呼ばわりしていたのが、ラスト「奥方」と敬意を持って正確に呼称するようになり内面的に変化を見せています。三十郎自身、本件を通じて、学ぶことが多くあったことを示しているようでとても良かったです。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)chokobo[*] けにろん[*]

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