[コメント] トンマッコルへようこそ(2005/韓国)
夢とリアル、夢と祈り
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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劇中、6人の兵士たちの軍服が物干し綱に干されて万国旗のようにはためいているシーンがあった。あっけらかんと無垢なメッセージにほのぼのしていたら、悲しいラストが待っていた…。
そうせざるを得なかったのは、盛りだくさんの要素---国土と民族を分断した戦争の記憶をファンタジーで彩り、政治的な批判や反戦のメッセージを盛り込み、さらに「泣ける」要素までも詰め込んだ結果だろうし、それぞれ全く異なる道を歩んできた北朝鮮と韓国の、この50年あってのことかと思う。
トンマッコルは夢とリアルが混在する理想郷だ。南北統一への道がいまだ遠いことを思うと、夢と祈りが一体となったような、一種独特の韓国民の「北への思い」が投影されているように思う。
ポップコーンのシーンはずっと心にとどめておきたい。
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