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[コメント] 天然コケッコー(2007/日)

何もないと思ってる人にも何かしらの青春はあるんだよね、っていう何も無い田舎の女子中学生の、何でもない日常の淡々としたいろいろ。070906
しど

全体の物語性が希薄なのと、エピソードの繋がりも単調なので、描かれる空気に自分が溶け込めるまでは退屈。

舞台が島根県ということで、方言や田舎感覚が非常に私の実生活に近く、ノスタルジーには十分浸れた。風景や家の造りなど、同じ文化圏に居る安心感というのがあった。小さい小学生と中学生とのやりとりも、見てるだけで心地良い。

無いものだらけの田舎だけど安定した幸せ空間、そこに現れる東京者の違和感が、やがて小さな世界のバランスを崩して……みたいな展開かとも思ったんだけど、彼もそのうち同化して、いろんなエピソードがダラダラっと続く。そんなんだから、飽きちゃう瞬間が何度か訪れた。オチがわかりにくいエピソードもあるし。修学旅行もその一つに過ぎないし。

中学二年生の途中から卒業までと、期間が中途半端に長いのもだれる理由か。中学生女子の疑似体験ができたのは面白かったけど、それ以上のモノが無かった。でも、こういう環境で生活をしたことの無い人なら、また違った感想を抱くのかもしれないな。

(評価:★3)

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