切符窓口で、「必死…下さい」と言って買った。タイトルを覚えてなかった。タイトル、微妙。助演吉川晃司、もう少しエピソードあっても良くない？　なんか全体的に地味なんだよなぁ…。

全体的に目立った演出は無いのだが、逆に人物設定の細かな演出がきっちりとできていて、内容ははっきりと理解できる。そして、最後のクライマックスへ。どことなく、昭和の頃の、しっかりした時代劇を見てるノスタルジーにも浸れる。

この作品の面白さは、やはり、最後の展開につきる。馬鹿な藩主を中心とした政治に一矢報いたはずが、逆に取り込まれて翻弄された正義感の強い男の顛末。正直、余計な演出も散見されるが、展開と人物描写をきっちり抑えれば、こんなに地味な作品でも度肝を抜かれて印象に残る。

でもさ、あと何か一つあれば、これ、もう少しヒットしたと思うのが、とっても残念。とりあえず、もう、上映期間は終わりそうだけど、あちこち薦めることにする。あ、男性向けだってのも、イマイチ盛り上がれない原因の一つなのかな？　それでも、あの、政治を巡るあれこれ、職場で普通にあったりするから、社内政治や出世競争に翻弄されてる人にはぜひ見てもらいたいところ。