コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ゲド戦記(2006/日)

答えは無い。自分を救う方法は無い。他人を救う方法は無い、ましてや、世界を救う方法は無い。監督が示したいものが、そのような趣旨であれば、作品に対する酷評が意図の成功を示している。

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画のトーンは初期の駿監督の作品のように静かである、しかし、そこに笑いとサスペンスは無い。また、作品のテーマを言葉・セリフで表現し過ぎている。一般的には、凡作であり、監督の技量は若い。だからこそ、評価したい。父親を殺した後、どのように帰還するのか。魔法が効力を持たずに、既知の方法に堕してしまった現在において。 しかしながら映画は魔法を創ることそのもの。 次回作を期待しているが、次回作で魔法を創りだせない時にこの作品が駄作になり、冒険が成功したあかつきには、この作品が佳作になる。 答えは無い。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)きわ[*] リア[*] 新町 華終[*] uyo[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。