[コメント] ゴジラ FINAL WARS(2004/日)
「ベテラン職人さんによる、華麗なモスラの飛翔シーンが操演で見られなかった」所。アレ(操演)はいいんだよねー、もう伝統芸能の世界だもん。 歌舞伎とかそんなのに近い。ゆーっくりと優雅に大空を飛翔するモスラが画面からはみ出さんばかりの迫力で登場するシーンって、「東宝撮影所の底力!」という感じで好きなんですよ。 そこが唯一、残念至極。
あとはね、もう、「こんな(アホ)映画でも熱演ばりばりの國村隼」(それは歴代の東宝特撮映画において、「黒澤映画とはうってかわって半死人のような演技で誤魔化していた志村喬」とは天と地ほども違う熱演ぶり)とか、「セリフまるっきり棒読みのケイン」とか「それによって相対的に演技が(比較的)まともに見える菊川怜」とか、「どう見ても、ガミラス星人30年後な伊武雅刀」とか、「美脚要員な国会議員妻」とか、「どう見ても、『オレだよ、ワリオだよ!!』なドン・フライ」とか。 いやー、見ごたえたっぷりで楽しかったー!!
この全編を貫く「スーパーご都合主義」なところも、80年代の香港娯楽映画をほうふつとさせてくれて楽しい。
大富士をバックに従えたゴジラの咆哮といい、丸まっているアンギラスといい。周囲を彩る「どうでもいいガイジン端役」(+ソレに付けられる妙な吹き替え)といい。 「あぁ、東宝のちょっと垢抜けない楽しい映画を見ちゃったなー!」という気分になって楽しかった(宝田明の「百発百中」なんて懐かしいセリフで思わず悶絶<「百発百中」を幼い頃、劇場で観たワシ)
アクションシーンはホント、純粋に敬服。 素晴らしいです。組み手がどうなってどのように戦っているのかをこんな変わったアングルでしかも素早いカメラの切り替えでありながら綺麗に見せて理解させるというのは、常人には出来ない技ですよ。 やはり、嫌いになれない、北村龍平。(&北村一輝!激ラブ・フォレヴァー) あ、あとね、エンディング曲、キーボードへのタッチ具合で「あ、キース・エマーソン!」って判ったの、ワシ。ねーねー、誰か誉めてー誉めてーー<バカ
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