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[コメント] ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005/米)

蛙の子は蛙
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







例の階段のシーンは近来稀に見る、感動的なラブシーンであった。 「許したい」「許されたい」「愛したい」「愛されたい」 長年、夫婦として生きてきた二人が断絶し、離れ離れになりそうになるその瞬間、スレスレの所で、お互いを求め、許し、愛そうとする様子があまりにも感動的で、思わず見てて号泣してしまった。

本当は許してる。けど、現代人としてこの存在を許せない。 でも、そんな「普通の妻」であるはずの彼女の中にもやっぱり暴力性は潜んでいて、彼女はそれに自分でも気がついて、ついつい自分を恥じてしまう。 それは夫への怒りとして現れて___という部分が切な過ぎて、涙がドーと出てしまった。

暴力というものを介しながら、夫婦の愛、親子の愛を歌うとは。 油断ナラン男だ>クローネンバーグ。感服。

最後のヴィゴの表情が実に良いね。 ワシなら抱きしめて全部許してしまいそうになる(自分も地獄に落ちる事覚悟でね、勿論) なんとも家庭の暖かさ、愛情に溢れる素晴らしいラストシーンである。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人) けにろん[*] ハム[*] 天河屋

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