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[コメント] ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002/米)

脚本が随分と良くなった(前作と比べて)が、しかし、映画に必要なのはやはり、監督の本気汁です!
ボイス母

相変わらず、この監督、「見せ場のケレン味が足りナイ」

多分、イイヒトで親切で心が優しい監督なのだろうが、「この映画を歴史に残し、人を感動させる名作にしたい」というパッションが全然感じられない。

そつなくまとめて見せるその手つきの鮮やかさには、「ふ〜〜〜ん」と感心はさせられるが、肝心のクライマックスシーンでも、「監督の本気汁が足りない」と感じる。 だって、原作を読んだ限りでは、あのシーンに足りない台詞が有るんだもの!!

前作でもソウだったけど、何故、ハリーだけが命が助かったのか?そこが全く語られないのは、「映画的なシリーズモノに興味を持たせ続けさせるためのテクニック」という以上の理由が思いつけないのが欠点。

原作では一作目でも二作目でもちゃんと語られているというのに。しかも、ソレが「感動のツボ」で、その秘密が明かされるときに読者は感動の涙に洗われて、「あぁ、アリガトウ!!」と本を抱きしめることが出来るのに・・・

実はこの映画を見に行ったのは、もう一つの理由として、「予告編を見に行った」という部分もある。

二つの塔』である。

それが、これが、マタナントモ! 監督の本気汁が画面からあふれ出てきて、観客を押し流さんバカリのぶっ飛ばし強力映像の洪水でありまして、そのケレン味溢れるキメポーズ&画面の構成に激しく痺れてしまい、無茶苦茶に感動してしまいました(予告編なのに)

で、思わず涙を流していたら、一緒に見てたダンナも涙を流していた。 で、長女を見たら、長女も「スゴイよ〜、こんなアリガタイ映像が見られてシアワセだよ〜〜!素晴らしいよ〜〜〜」と言って泣きじゃくっていた。

3時間近い上映時間の『秘密の部屋』では泣かなかったクセに、この親子は、全く、もう。

(評価:★3)

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