[コメント] ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
トム・マールヴォロ・リドル → アイ・アム・ロード・ヴォルデモート(私はヴォルデモート卿だ)は見事なアナグラムでしたね。
さて、実はもうひとつアナグラムがあったのをご存じですか? それはハーマイオニー。
君はオーマイハニーではなく、オマイハオニ(お前は鬼)だ。ロン君の気持ちを察せなくとも、ハリーには抱きついて、ロン君には握手とは、それでも同じ仲間かぁ?可愛さや涙なんかでは騙されないぞぉ。
血筋からくる先生や同じ生徒たちからの依怙贔屓(反面敵対者ははっきりしている)。この欧風のエリート礼讃主義やら見隠れする差別が子供たちの夢につながるなら、それをファンタジーの枠組みで知らず知らずに刷り込まれていく子供達が心配だ。悪に立ち向かう、そして仲間を守るために立ち向かう冒険譚だとしても、その中に”自らの努力”や”成長”を多く描いてこそ、サクセスストーリーとして、初めて子供達に見せる価値が出てくるのではないだろうか?
加えて言うならば、子供向けとしてもこのミステリー仕立てはあまりにも難易度が高い。また、真犯人はヴォルデモートなんだから、今後ミステリー仕立ては難しい。
そもそも原作からしてエリート主義を貫いていて、こういう事はJ.K.ローリング女史も承知の上。それならそれで、ハリーポッター水戸黄門化計画しかない。
■■■■ ハリーポッター水戸黄門化計画。■■■■
毎回毎回、クィディッチはハリーが最後にスニッチを取って逆転優勝。
毎回毎回、各寮の年間表彰ではグリフィンドールが校長先生の依怙贔屓による逆転優勝。(←今回も期待したのになかったですね)
これで気分スッキリ!・・・てか?
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