いわゆる美少女モノ。童顔で胸の大きな少女がメカに乗って活躍するというパターンの作品。サイボーグの設定が「攻殻機動隊」、５人のメンバーキャラクター設定が「ガッチャマン」、組織の設定は「砂の薔薇」と、大して詳しくないぼくが観てもいくつかのパクリで成立している。それ自体を評価はしないが、日本のアニメーション文化の中で成立してしまうところは致し方のないことだろう。ところで、この作品の評価は全く別なところにある。それは、この作品が公開時点で未完成だったことだ。公開時に完成させることができなかった「事件」は一般紙にも報道された。常識では考えられないこの事件の原因は当時色々と取り沙汰された（固有名詞での中傷もあったと聞く）。はっきり言って、アニメーション文化が一人前のビジネスと認められようとしていた中で大きな悪印象を与えたことは間違いないだろう。その意味で、この作品の意義は大きい。