★4 | キリコの風景(1998/日) | 結局彼が何故そうなったかが描かれてないのが残念だが、男3人はとてもいい芝居をしている。空気を作り出しているというと大げさか。決して合ってない題名は除いて、それくらい良い間合いがあった。そう、これは一時期の森田作品だ。森田自身が演出しなければ森田の一番良い時期のような作品が撮れるという皮肉。 | [投票] |
★3 | コーヒーが冷めないうちに(2018/日) | やろうとしていることはわかるのだけど、我々観客の気持ちはそれほど上がらない。たぶん作る側は感動しながら作っていたんだろうということはわかる。芝居を支える音楽がやたら過剰で流れるたびに妙に気持ちが冷めるのだ。松重さんのエピソードだけ良かったが、奥寺脚本にしてはかなり凡庸。 | [投票] |
★3 | 風が強く吹いている(2009/日) | 正直安いなあという印象。原作のせいかも知れないが、ラストの展開にガッカリ。この作品は安直な事件など必要ないのだ。襷を渡すという行為だけで感動の醸成に繋がるということをこの監督は信用していないのだろう。中盤までの淡々とした乾いた描写が活きていただけに、C級な決着の付け方は腹立たしい。それはそれまでに伏線が張られていたとしても、だ。 | [投票(1)] |