★4 | 肉弾(1968/日) | ひとりの気弱なネズミ男が、「死に甲斐」を求めて彷徨するということ。ネズミは可愛い「ウサギ」を抱いて、やっとオレは死ねる、と確信する。…これは砂浜と海に展開されるチープ極まりない悲喜劇だ。本当のものは何でデタラメなのは何か、知っているのはお天道様だけだ。 [review] | [投票(2)] |
★4 | 待ち伏せ(1970/日) | 確かに稲垣作品としてはご都合主義の固まりのような映画だが、今観れば夢のようなスター総出演。用心棒三船としては対・座頭市勝新戦の遺恨試合といったところか。スタッフも命がけで挑んでおり、冒頭の山田一夫のカメラはこれから起こるイヴェントを予感させるスケールの大きさ。 | [投票(2)] |
★4 | 赤毛(1969/日) | 集団における三船の正しい役回りと言えば、「バカ大将」。それも誰もついて来ない哀しい大将である。連合艦隊司令長官などに祭り上げられた日には、部下がヒドイ目にあうのは実証済みだ。そして喜八が彼の上におく唯一無二の存在。 [review] | [投票(2)] |
★4 | 血と砂(1965/日) | 全くもって出鱈目な戦記である。だが少年兵たちの奏でていたのが「聖者の行進」だから良かったのだ。「海ゆかば」だったらラストの凄絶さと寂寥感は出なかったであろう。葬儀屋のキャラもいい。 | [投票(2)] |