赤と黒(1954/仏)ファンのコメント
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ある過去の行方(2013/仏=伊=イラン) |
観る者をすかし続ける作劇の又か感は正直ある。が、こういう世知辛い人間関係の軋轢を描いてこうまで達観したアイロニーに至るのは洞察力の賜物で、正直やっぱひれ伏すしかない。適宜なカメラの長焦点使い。ジェルミやデ・シーカの末裔とも思える。 (けにろん) | [投票(2)] | |
全てのピースが揃うことで事件の全容が明らかになるのがミステリーなら、それでもめでたく解決されるどころか全く異様な色彩に塗り上げられた結末の待つ本作を何と形容すべきだろう?全てをこの結末に導いた「犯人」が炙り出されることで物語は窮屈さを匂わせはするが、なおも徹底される人間描写の確かさはネガティヴな印象に終わらない「冒険的作為」の余韻に酔わせてくれる。 (水那岐) | [投票(3)] |