ミン・ジュンウォンの映画ファンのコメント
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風の電話(2020/日) |
物語のなかの出来事が「現実」としてせまってこない限り、現実の惨事に遭遇した人たちが抱えた喪失感など描けるはずはなく、たとえ、その存在に救われる人たちがいるとしても、いささか寓話じみた「風の電話」という“実話”を題材にすることに私は懐疑的でした。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
点でしか存在しないいろんな社会的不幸を虚構で繋げて見せ、それこそが必要なことなのだと呟く森崎東の方法論。カウリスマキやハネケとも通底する主題だが剥き出しの率直さで語り切るのが好感。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] | |
死んだ魚の目の下に抑え込まれた身悶えするくらい喪われた家族が恋しい想いを開放する旅路。出会う大人たちは哀しみを背負い生きる様を慎ましやかに呈示するだけだが少女の中で何かが変わるやもしれない。真摯で透徹したトーンが全篇を貫くロードムービー。 (けにろん) | [投票(1)] |