★5 | 視線、人物の出入り、照明、立つ/座ることへの演出。お手本のようなカッティング、切り返し。煙草の煙、炎、水面の揺らめき。演出によって画面に漂う物凄い緊張感。演劇を装いつつ、演劇とは全く違う「映画」としか言いようのない感覚が全編に充満する。何度観ても驚く。 (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 交わらない拒絶と懇願の視線。接近し離反しまた接近する導線。心情を象徴する空間の明暗。歌手、詩人、政治家、ピアノ弾き。それぞれの方程式に導き出された「愛」の解は一致しない。この女が求める愛は俗っぽくもあるが、流れた時間はやがて「愛」を超越してしまう。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | 映画の殻をやすやすと突き破り、60年経った今なお今日性を保つ傑作。俳優の出入りや、言葉の応酬、意表をつくストーリー展開あらゆる視点で凡百の映画がたちうちできない緊密度を有する。なおかつ、画面は1930年代の古風さも併せ持つ。主人公の確信に満ちたビジョンと自律性、一貫性で、人物造形の金字塔を打ち立てた。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★3 | 題材的にはよくあるパターンですが、流石というか、一筋縄には行かないのがドライエルの作風ですね。 [review] (甘崎庵) | [投票] |