Dokfa nai meuman
Mysterious Object at Noon
あらすじ | タイ北部のある村。小さなトラックに乗って生活雑貨品を行商する男と女がいた。女は父親に売られるように今の境遇に至ったと身の上を撮影隊に語った。そして撮影隊は女に、架空の話でいいのでその続きを聞かせてくれと頼み込む。うながされた女は、両親に捨てられるように家に残された足の悪い少年と、その世話をする女性家庭教師の話を創作した。撮影隊は、さらにその話の続きを求めてタイ各地を転々と渡り歩く。像使いの少年たち、劇団の団員たち・・・。リレー形式でさまざまな人々が即興で紡ぐ「その物語」は二転三転しながら常識の垣根を飛び越えて飛翔する。アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の長編デビュー作。(83分/モノクロ) (ぽんしゅう) | [投票] | [全 2 件] |
★5 | 文明の夜明けに世界各地で見られた神話発生の坩堝を覗き込んでいるようであり、またクノーの「文体練習」に似た言語遊戯が市井の人々に実践されるのに随伴しているようでもある。単一のプレミスの周りで気随気儘に付け足されるのは、各々の人となりと共に生活の息吹きであり、それは、また、様々な表現形態を模索する糸口となる。旅行者が散策がてらに収集したような町のざわめきが、そんな演出家の姿さえ宇内の点景として包み込む [review] (袋のうさぎ) | [投票(1)] |
★4 | 子捨て、代理母、変身、原点探しの彷徨。唄、舞踏、祈り、そして転生。港、戦争、宇宙へ。嫉妬、愛憎、裏切り、殺し、争い、報復。その終わりなき物語は続く。タイの土着風土と記憶をたどり、老若男女の肉体と意識を貫通し、現実と空想の混沌が紡がれる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
5点 | 1人 | * |
4点 | 1人 | * |
3点 | 0人 | |
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計 | 2人 | 平均 ★4.5(* = 1) |
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