[あらすじ] 笑の大学(2004/日)
太平洋戦争開戦前夜の昭和15年秋、警視庁に新たに着任した検閲官向坂役所広司は、「この重大な時局に、喜劇などもってのほかだ」と、ビシビシ芝居の台本を検閲していった。その彼の前に、浅草の軽演技一座「笑の大学」の座付き作家椿稲垣吾郎が一ヵ月後に公演する予定の喜劇の新しい台本を持ってくる。当然、すんなり上演許可がおりるはずがない。向坂から次々と繰り出される無理難題、一方、一座からは稽古が間に合わないから早く台本を仕上げろと急かされる。椿はなんとか検閲をくぐり抜けようと猛奮闘!検閲官と劇作家の熾烈なやりとりの行き着く先は・・・・・
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
《加筆》 映画を見終わって一週間後に知ったのだが、「座付き作家椿一」は実在の人物がモデルらしい。
その人物は、菊谷栄。榎本健一(エノケン)が率いた劇団「ピエルブリヤント」の座付き作家で、「最後の伝令」などの脚本を書き、将来を嘱望されながらも、1937年に応召され戦場におもむき、そのわずか二ヵ月後、中国にて戦死している。
「笑の大学」というタイトルも、エノケンのライバルといわれた古川緑波(ふるかわろっぱ)が率いる劇団「笑いの王国」や、菊谷栄が脚本を書いた「民謡六大学」などからきているそうです。
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