[あらすじ] 近松物語(1954/日)
京の大経師の主人の妻・おさん(香川京子)は、実家から金の工面を頼まれ、手代の茂兵衛(長谷川一夫)に相談する。茂兵衛は主人の印を使ってやりくりしようとするが、それを知った主人は弁解も聞かず、茂兵衛を罵倒する。その仕打ちに怒ったおさんは、家を出た茂兵衛の後を追うが、それが不義密通と誤解されてしまい、二人は役人に追われる身に。追い詰められた二人は心中を図ろうと琵琶湖へ…。[102分/モノクロ/スタンダード]
近松門左衛門の原作「大経師昔暦」を川口松太郎が劇化し、それをさらに依田義賢が脚色。
元々おさんには木暮実千代が予定されていたが、溝口健二監督はこの役に香川京子を当て、香川が演じるはずだった女中・お玉役に南田洋子を配した。
なお「大経師」とは暦の制作を一手に引き受ける商人のことで、町人でありながら名字帯刀を許されるなど、権威のある職業であった。
英題「Crucified Lovers: A story from Chikamatsu」。
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