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[あらすじ] 現代インチキ物語 騙し屋(1964/日)
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★3戦後の混乱から抜け出し経済成長ににぎわう大阪。通称カマキリ(曽我廼家明蝶)、赤とんぼ(伊藤雄之助)、河豚(船越英二)、ちょこ松(丸井太郎)の4人組は口先三寸で小銭を稼いで暮らす詐欺グループだ。狙った相手を、あの手この手で丸め込み、金を無理やり奪うのではなく進ん出させるように仕向けるのが手口。だから男たち曰く、これは犯罪ではないのだ。しかも狙うのは小金持ちばかりだ。カモを求めて競馬場から受験会場、埋蔵金の発掘現場と男たちは性懲りもなく今日も大阪の町を行く。原作者の藤本義一沢村勉と共同で書いた脚本を映画化した増村保造監督の社会派コメディ。(シネマスコープ/白黒/89分) (ぽんしゅう)[投票]
★4昭和30年代の大阪。工事現場で泣き崩れる苦学生、ちょこ松(丸井太郎)と彼を慰める演説を衆人に向けぶつ現場作業員、赤とんぼ(伊藤雄之助)、衆人の中でスリを見つけ追う河豚(船越英二)と刑事、カマキリ(曽我廼家明蝶)。2つの騙しが鮮やかに成立。場末の小料理屋に集う4人は扮装を脱ぎ捨て戦果を分かち合う。彼等はカマキリをリーダーとする騙し屋集団だったのだ。「騙された本人がそう思わないなら何が悪い」カマキリの独特な論理に一座も盛り上がるのだが…。増村保造監督第26作。 (けにろん)[投票]