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[あらすじ] 懺悔(1984/グルジア=露)

ソ連時代のグルジア。市民から名士として尊敬されていた元市長のヴェアルラム(アフタンディル・マハラゼ)が死んだ。皆に惜しまれつつ葬儀も終わり、遺体は墓地に埋葬された。しかし、翌朝、事件が起きた。市長の遺体が掘り起こされ、息子のアベル(アフタンディル・マハラゼ・二役)夫婦の自宅前に放置されていたのだ。それは次の朝も、また次の朝も続いた。犯人は意外な人物だった。やがて、30年以上前に粛清されたバラテリ夫妻(エディシェル・ギオルゴビアニ/ケテヴァン・アブラゼ)と、その娘ケティバン(ゼイナブ・ボッヴァゼ)の人生とともに、冷酷非道な独裁者としての市長の姿が暴かれる。(155分/カラー/スタンダード)
ぽんしゅう

この作品は、旧ソビエト連邦時代のグルジア共和国で1984年に製作されるも、2年間にわたって上映が許可されなかった。86年、ようやくグルジアの首都で公開され、その内容が1937年のスターリン書記長による大粛清の痛烈な批判であるとして注目を集める。そして、翌87年にモスクワを皮切りにソ連全土で一般公開される。おりから、後のソビエト連邦解体につながるペレストロイカ(改革)、グラスノスチ(情報公開)の機運とあいまって記録的なヒットをおさめたという。2009年、日本初公開。

87年カンヌ国際映画祭審査員特別大賞、国際批評家連盟賞、キリスト教審査員賞、など。

(評価:★5)

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