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[あらすじ] 証人の椅子(1965/日)

S28年11月徳島市で起きた「徳島ラジオ商殺し事件」に取材した開高健『片隅の迷路』を独立プロの山本薩夫が映画化。 徳島市警が遺族らの証言に基づく外部犯捜索に行き詰まったのを受け徳島地検は内部犯説に切り替え捜査を再開、住み込みの少年二人を拘引し重要証言を得て被害者の内妻・富士茂子(奈良岡朋子)を殺人の容疑で逮捕した。検察の執拗な取調べの結果茂子は自白をするが公判では一転、無罪を主張し続けた。しかし裁判所の下した判決は有罪・懲役13年というものであった。これに義憤を感じた茂子の親類浜田流二(福田豊土)は独自の捜査を開始する。 <山本プロ=大映/103分/白黒/スコープ>
町田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







キネ旬5位・ブルーリボン監督賞受賞・毎日映画コンクール助演女賞受賞。

***映画のその後***

昭和34(1961年)から4次に渡り再審要求を棄却され続けた富士茂子さんは同54年11月獄中で永眠なされた。遺族らに継承された再審請求は翌年12月遂に受理され、再審開始が決定、高松高裁は検察側の即時抗告を棄却し再審開始、5年に渡る公判の結果判決は逆転無罪、初の”死後再審による無罪”が宣言された。

(評価:★4)

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