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[あらすじ] ミラーズ・クロッシング(1990/米)

飛ばされた帽子の行方なんて、誰にもわからねぇ。そうさ、もしかしたら神にだって分かりやしないのさ。
mimiうさぎ

1929年、マフィアの二大勢力の抗争が続くアメリカ。

イタリア系マフィア、ジョニー・キャスパー(ジョン・ポリト)が、アイルランド系マフィアで、実質街を取り仕切っているレオ・オーバニオン(アルバート・フィニー)のもとを訪れた。

そして、賭けボクシングの八百長試合で儲けていたキャスパーは、その情報をどこかに流し、自分の懐を暖めている、裏切り者バーニー(ジョン・タトゥーロ)を消すので黙っていて欲しいと依頼したのだった。

街のナンバー2の実力者キャスパーは、怒らせていい相手ではない。普段なら紛争を避けるため、バーニーほどの小者の行く末など放っておくレオだったが、何故か彼をかばい、キャスパーを怒らせてしまったのだった。

その一部始終を見ていたレオの右腕のトム・レーガン(ガブリエル・バーン)は、レオの今回の判断を快く思わない。というのも、レオが紛争を覚悟してまでバーニーをかばう理由が、年甲斐もなく惚れ込んだバーニーの姉ヴァーナ(マルシア・ゲイ・ハーデン)のせいだったからだ。

レオは、ヴァーナを聖女として疑わなかったが、トムはヴァーナが目的のためなら誰とでも寝る女だと知っていたからだった。現に、トムも幾度となくヴァーナと関係を持っていたからだ。そう、トムもヴァーナに惚れていたのだ。 ボスの女に手を出す事は、死を意味する。この事だけは、誰にも知られてはいけない事実なのだ。

もう一つ、トムは悩みを抱えていた。 競馬で負けがかさみ、ラザールへの借金に追われて、首が回らない状態だったのだ。 付いていない時は、まったく付いていない。

トムは、抗争の渦中にも放り込まれる破目になってしまったのだった。

(評価:★4)

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