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[あらすじ] 過去のない男(2002/フィンランド=独=仏)

遠くの町からはるばるヘルシンキにやってきた男(マルック・ペルトラ)。しかし到着の夜、暴漢に襲われた彼は大けがを負い、それが元で過去の記憶をなくしてしまった。自分の名前も、自分が何者なのかさえも忘れた彼は、救世軍の援助を受けながら新たな暮らしを立てはじめる。やがて救世軍の女性・イルマ(カティ・オウティネン)との出会いが彼のつつましい生活に灯をともし、またイルマの方も彼によって人生の新しい味を知るようになるのだった。『浮き雲』に始まるアキ・カウリスマキ監督の「フィンランド三部作」その2。カンヌ国際映画祭グランプリ・主演女優賞・パルムドッグ受賞。[97分/カラー/アメリカンヴィスタ]
Yasu

「パルムドッグ」(Palm Dog)とは、ロンドンのイブニング・スタンダード紙パリ特派員のトビー・ローズという人物が2001年に創設した賞で、「四本足の動物による優秀な演技」に対して授与される。今回は警備員の飼い犬・ハンニバル役で出演した犬、タハティが受賞した。タハティはアキ・カウリスマキ監督の飼い犬で、母親犬のピートゥ(『白い花びら』)、祖母のライカ(『ラヴィ・ド・ボエーム』)から3代続いてカウリスマキ作品に出演している。

なおカンヌ映画祭の授賞式で、グランプリ受賞のスピーチに立ったアキ・カウリスマキ監督は「俺と審査員に感謝する」とひとこと言うが早いか、ポカンとしたままの観客や報道陣をしり目に、さっさと壇上から降りてしまったとか。

(評価:★4)

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