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[あらすじ] 地獄門(1953/日)

平安時代後期、源義朝が平清盛(千田是也)に対して起こした平治の乱は、盛遠(長谷川一夫)ら家来の働きによって平定された。褒賞を与えるという清盛に対し、盛遠は「宮仕えの女・袈裟(京マチ子)を妻にしたい」と言う。御所が反乱軍に攻め込まれた時、宮を逃がすため囮となった袈裟の護衛に付いたのが盛遠だったのである。だが、袈裟は渡辺渡(山形勲)という貴族の妻であることを盛遠は知り…。[88分/カラー/スタンダード]
Yasu

カンヌ国際映画祭グランプリ、アカデミー賞外国語映画賞および衣装デザイン賞を受賞。

本作はまた、アメリカのイーストマン・コダック社のカラーフィルム(イーストマンカラー)が世界で初めて使われた長編劇映画としても知られる。

邦画のカラー作品としては、既にこの2年前、松竹が国産の富士フイルムを使った『カルメン故郷に帰る』という実績があったものの、これはリバーサル方式であり、プリント量産の面で効率が悪く実用的ではなかった。このため、大映はプリントが焼きやすいネガポジ方式のイーストマンカラーをテストすることにし、「ハリウッドより日本でテストするほうが低リスク」という口説き文句でイーストマン側を説得し、使用権を得た。

本作の成功で、以後イーストマンカラーは日本映画で広く使われていくことになる。

(評価:★3)

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このあらすじを気に入った人達 (2 人)24 町田

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