★3 | 雪の喪章(1967/日) | 約90分という短い尺の中、次々とイベントが起こるので見ていて飽きないが、あまりの展開の早さに昼ドラのような節操の無さを感じないわけでもない。にしても、平凡な男のくせに、若尾文子サマと玉緒ちゃんの両方を頂くボンボン福田豊土が羨ましいこと! | [投票] |
★3 | 二十一歳の父(1961/日) | 松竹大船調の作り方なのか、息子側からよりも親側からの視点を中心に家族ドラマが描かれており、そのせいか、本編の若者達の行動に共感できない。温厚で紳士然とした父親役の山形勲は、相変わらず素晴らしい演技。 | [投票] |
★3 | 独立機関銃隊未だ射撃中(1963/日) | 1945年8月11日という日時設定。終戦間近だと知っているだけに、国境線死守に命を懸ける虚しさを余計に感じさせる。全編のほとんどがトーチカ内の息苦しい密閉空間で展開。そして、クライマックスの情け容赦ない残酷描写が圧巻。 | [投票] |
★4 | 殺人者(1946/米) | 真夜中に煌々と明りをともす深夜営業のダイナーに、殺し屋2人が乗り込んでくる冒頭部分だけで傑作の予感が漂う。この冒頭から全篇を通して、光と影のコントラストが素晴らしい。ジョン・ヒューストンやドン・シーゲルも監督候補だったらしいが、心理サスペンスを得意とするロバート・シオドマクの起用は大当たり。 | [投票(2)] |
★3 | 鼠小僧次郎吉(1965/日) | 林与一が鼠小僧と浪人の一人二役を演じているのだが、どちらかというと、世を拗ねたニヒルな浪人役の方で強い印象を残す。また、三隅研次のシャープな映像演出も、『眠狂四郎』同様、こいいう厭世・虚無的なキャラを描くのに向いている。浪人が住む、迷路のような貧民街も魅力的で、物語上も重要なスポットとなっている。 | [投票(1)] |
★3 | ダーティー・セブン(1972/伊=スペイン=仏=独) | マカロニ西部劇らしく、コバーン&サヴァラスのハリウッドスター2人を抑えて、ミステリアスな大男バッド・スペンサーが事実上主役の大活躍。 それにしても、T・サヴァラスの使い方が勿体ない。悪役造形としての掘り下げがまるで出来てない。 | [投票] |
★3 | 夕陽特急(1936/米) | 本編の謎解きよりも、主人公夫婦2人の掛け合いの方が面白い。まだブレイク前とはいえ、後に“アメリカの良心”とまでいわれるジェームズ・スチュワート の配役には驚かされた。 | [投票] |
★3 | 第三の影(1939/米) | 主人公カップルに赤ちゃんが誕生。にしても、「赤ちゃんパーティー」て一体何!? 殺人トリックや、真犯人の意外性といった本格的ミステリーの趣向は前作よりはある。 | [投票] |
★3 | 炎のロシア戦線(1944/米) | ハリウッドが赤軍パルチザン(対ナチスの共産主義ゲリラ部隊)を英雄的に描いていることに、まだ大戦中という時代を感じる。数年後には赤狩りをやる国とは思えない・・・。 | [投票] |
★4 | ガラスの鍵(1942/米) | こういう男同士の友情話に私は弱い。腕っぷしは弱いのに、頭の駆け引きで勝負する主人公。ただただ暴力に訴える敵方用心棒のウィリアム・ベンディックスとのキャラが対照的で際立っていた。 | [投票] |
★3 | 拳銃貸します(1942/米) | ニヒルで厭世的なのに、ネコ好きな殺し屋。なんとも愛らしいキャラクター。本作でアラン・ラッドが大ブレイクしたのも頷ける。逆に、本作ヒロインのV・レイクの恋人役であるR・プレストンは、あまり目立たない気の毒な役回り。 | [投票] |
★3 | クレムリンレター 密書(1970/米) | 冷血将校を虜にする人妻、ビビ・アンデショーンに色気を感じなかったのが、本作品にいまいちノレなかった原因か?地味ながら曲者揃いのキャスティングは嫌いじゃないが。 | [投票] |
★3 | 血と砂の決斗(1963/日) | 『七人の侍』といった、東宝・黒澤時代劇の影響が色濃い東映時代劇。村を襲う野武士集団とは別に、用心棒である大友柳太朗を付け狙う上意討ちの侍衆を絡めたところが目新しいところ。 | [投票] |
★3 | いれずみ判官(1965/日) | 遠山の金さんは、自身の刺青の事を若気の至りと恥じている、という設定(史実はそうらしい)がユニーク。宿敵の鳥居甲斐、水野忠邦に佐藤慶、内田朝雄と配役も豪華。 終盤にかけて、展開を急ぎすぎなところが玉にキズ。 | [投票] |
★4 | 一心太助 男一匹道中記(1963/日) | 日本人で初めて新婚旅行したのは坂本竜馬と言われてましたが、なんと一心太助だったようです! 強欲な資本主義には理想主義で対抗。フランク・キャプラの如きヒューマニズムを、時代劇で表現する沢島節は、シリーズ最終作まで健在。 [review] | [投票] |
★3 | 六番目の幸福(1958/米) | ロバート・ドーナットをはじめ、白人に中国人役をやらせるのはどうかと思うぞ!それでも、後半の大勢の孤児たちを引率しての逃避行には感動する。その感動のクライマックスに至るまでの展開が、ちとカッタるいが。 | [投票] |
★3 | 青い戦慄(1946/米) | チャンドラーが書いた脚本は、戦争後遺症で苦しむ戦友を登場させて、この手の作品に欠かせないニューロティック(異常心理)サスペンスの設定に上手いこと仕上げている。 男同士の友情が描かれているところも、チャンドラーならでは。 | [投票] |
★3 | 戦慄の七日間(1950/英) | 市民の一斉避難で、無人と化したロンドンの街並が見物。そんな街に居残りで、犯人捜索を続ける警官たち。仕事とはいえ、御苦労サマです。 | [投票] |
★2 | ミスティック・リバー(2003/米) | 子供時代から続く、デイブのクジ運の悪さが見ちゃいられない。作品から、拳銃社会・米国の「私刑観」が伺われる。しかも、私刑について肯定もしないが否定もしない結末が、どうにも好きになれない。 | [投票(1)] |
★3 | 消されたヘッドライン(2009/米=英) | 警察捜査への非協力姿勢や、特ダネの隠匿・・・。最後まで二転三転するストーリーではあったが、鑑賞後に強く残るのは、内容ではなくマスコミに対する嫌悪感。 | [投票] |