★4 | おかしな奴(1963/日) | 啄木詩集といった小道具含め、上手く練り上げられたシナリオの勝利。闇市買い出し列車の中で、乗客たちに荷物棚に担ぎ上げられて急遽こしらえの寄席を行うシーンは本作の名場面だ。 [review] | [投票] |
★3 | ストレンジ・ダーリン(2023/米) | 本筋に関係ないけど、「山の人々」が作る食事の不味そうなこと! 勘がいい人なら序盤で本作の仕掛けには気付くと思うけど、本作のシリアルキラーは今まで映像化されてきた其の種のキャラの中でも、かなり強い爪痕を残す特異なキャラクターだ。 | [投票] |
★3 | デッド・エンド(1937/米) | クレジット的にはサブ扱いだが、中盤まではボギーの独断場。悪ガキ達の反面教師として、見事なまでの墜ちっぷりを体現してみせる。 ボギーの顔って「整形」だと言われると、そのように見える。 | [投票] |
★3 | 激動の昭和史 沖縄決戦(1971/日) | 不謹慎かもだが。ラスト付近、一人踊り狂う老婆に迫ってくる敵戦車の大群シーンに惹かれた。こういうオールスター大作映画の演出だと本来の持ち味発揮するのは難しいが、このシーンの画力は岡本喜八の面目躍如か。 [review] | [投票] |
★3 | 国宝(2025/日) | 出自の負い目を抱えて、権謀術数を張り巡らし野心的にのし上る「怪物」俳優のピカレスクロマンを描くのかと思いきや、主人公やそのライバル御曹司含めて、性格的に素直で観客の共感が得られやすい普通キャラばかり。こういう設定は現代的というか、今の時代に受け入れられるのはこういうスマートな世界観なのかな。 主人公を支える師匠や大御所を演じる渡辺謙や田中泯が、圧倒的なオーラで物語を支えている。 | [投票(2)] |
★3 | でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男(2025/日) | 下手なホラーサスペンスよりも怖い実話。原告側主張の綻びが、意外な事実から出てくるところが面白い。実話なので、スカッと爽快な結末は期待できないが・・・ [review] | [投票] |
★3 | 罪人たち(2025/米) | 良く喋り、良く歌うヴァンパイアは怖くない。むしろ、話が通じる悪魔の方がマトモで、人種差別と憎悪に満ちた人間社会の方を醜く、怖く描いているところがミソ。 [review] | [投票] |
★3 | Fukushima50(2019/日) | 日本の自然美のシンボルとしての、「桜」の上手い使い方。桜並木の映像に、これほど安心感と希望を覚えた作品は無い。 [review] | [投票] |
★3 | グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024/米) | 暴君もグラディエーターも、先代に比べたら小粒になった感は否めない。 主人公以外の主要キャラは実在人物であり、歴史ミステリーの要素あるのは面白い。 | [投票] |
★3 | ピーターパン(1953/米) | 子供の頃に見た時は、ティンカーベルって嫉妬深くて嫌な妖精だなと思ったものだが。(ネバーランドには行けない)大人になった今では、登場キャラの中で彼女の行動が一番共感できるわ。 [review] | [投票] |
★3 | 不思議の国のアリス(1951/米) | 涙で洪水って、どんな量だよ。 トランプカード兵隊のトリッキーな集団パフォーマンスは見応えがある。喋り歌う花たちなども、後世の「擬人化植物」アニメ映像表現に多大な影響を与えたのではないだろうか。シンプルながらも昔のアニメーションの方がイマジネーションが豊かだと思うのは私だけか? | [投票] |
★3 | ダーティハリー5(1988/米) | ラジコンカーとのカーチェイスは、「一体全体、何を見せられているんだ!?」と思ったもんだが。初鑑賞から大分経つが、あのシーンだけは忘れずに覚えているんだから、そのインパクトの強さは再評価に値する。 | [投票(1)] |
★3 | 007 スペクター(2015/米=英) | 都合よく、その場その時に乗り物が登場しすぎじゃね? 悪の秘密結社(全ての陰謀の根源)の割には、秘密基地含め、そいつらが意外とショボいと一気に白けてしまう。 | [投票] |
★3 | ガール・ウィズ・ニードル(2024/デンマーク=ポーランド=スウェーデン) | 人間が持つ「多面的な顔」こそが本作のテーマだろうか。 冒頭の「顔」が不気味に重なり合う映像から不穏な展開を暗示する。戦争で己の「顔」を失った男性も然り。 [review] | [投票] |
★3 | フォールガイ(2024/米) | エンディングに本人役で登場する某スター俳優の贅沢な使い方が、実に粋で気に入った。オリジナルTVドラマの主演リー・メジャースとヒロインだったヘザー・トーマスも、エンドクレジット途中で挿入されるエピローグで粋にカメオ出演しているので、クレジットも途中までは我慢して見ましょう! [review] | [投票] |
★4 | 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2024/日) | 「今じゃねえだろ!」小西君のツッコミ(叫び)が的確すぎて、観客に有無を言わせない。強引な展開も小っ恥ずかしい長台詞の連打も全てが愛おしい。勝手に運命を感じて、勝手に傷ついて、、、これこそ若者のすべて! リズミカルなカット割り、台詞回しへの拘りも素晴らしい。映像、編集の遊び心には、往年の岡本喜八を彷彿とさせてワクワクを覚えた。 | [投票(1)] |
★3 | ロストケア(2023/日) | 最後の面会シーンは釈然としない。
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★3 | 罪の声(2020/日) | 実在犯罪事件をモデルにした映画は数多くあれど、事件犯行に使われた「声」の主が、事件の核心、そして他の「声」の主を捜し求めるという着想がユニーク。原作の出来が良いんだろうが、それを映画作品として小気味良く構成してみせた脚本も素晴らしい。 [review] | [投票] |
★3 | 陪審員2番(2024/米) | いやいやコピー用紙、わざとらしく落としすぎだろ! 主人公の逡巡や内なる葛藤が、ちと支離滅裂な行動に出ていて、それがなんともリアルだ。 | [投票] |
★4 | 或る夜の出来事(1934/米) | 仕切りカーテンのくだりは、「粋」と「下世話」が上手い具合にミックスされた、素晴らしい小ネタだ。 | [投票] |