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[コメント] スケッチ・オブ・Peking(1995/中国)
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★4国家の旧態然たる要請と、新旧の価値が渾然と入り混じり統制を欠いた社会との軋轢を、声高に叫ぶことなく、一介の小役人たる警官の愛すべきクソ真面目さと右往左往ぶりに、さりげなく滑稽に、かつ「個人の危機」という確かな説得力で浮き立たせる手腕はみごと。 (ぽんしゅう)[投票]
★4ゴミゴミした街の裏側と暑苦しい署内を行き来する日常にシネマ・ヴェリテ的手法が活かされた佳作。仕事に追われて過ぎ去る毎日の徒労は警官とて同じ。そして終盤のたたみかけるような展開はドラマトゥルギーの発露も充分。その転調は計算に裏打ちされている。 (けにろん)[投票]
★3決して被写体に感情移入させようとしない淡々とした語り口。各プロットには悉くアイロニカルな眼差しが注がれている。しかし時折り強烈な作劇性−作り物臭さ−を感じてしまう場面があり演出スタイルとの不調和とまでは云わないが小さな違和感を覚える。それでも野犬退治のシーンをはじめとても面白いし良く出来ているのだが。 (ゑぎ)[投票]