★3 | 物語は理想を歌うのか、現実を唄うのか――作劇論を心得た人が撮ったのだろうと思える中盤までは、時折ベタと思うも過不足がなく、鶴屋南北との論戦は白眉。ただそこがピークと思えるのは、以降、実、虚ともに人物の心理が大きく動いて見えないからだ。 [review] (kiona) | [投票(1)] |
★4 | 不義蔓延る世の実に対して正義の物語の虚が抗し得るかの命題は済し崩しの感があり、鶴屋南北との争論は馬琴の立ち位置を揺さぶる。造形の異形と史的な奥行きが加味され篇中傑出した出来。辛気臭い創作話も気の置けぬ内野北斎を適宜配することで風も通る。 (けにろん) | [投票] |
★3 | 虚と実。火と水。全体に見応え充分の映画だが、良いシーンと宜しくないシーンが交互に現れるという感覚も持つ(良いシーンが多いと思うが)。アバンタイトルは無く、ファーストカットでタイトルイン。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 「指輪物語」より120年前に、「ゴレンジャー」より160年前に、「ドラゴンボール」「ジョジョの奇妙な冒険」より170年前に、壮大な物語を紡ぎ出した男の半生。☆3.5点。(Reviewでは蛇足としてTBSドラマ「里見八犬伝」('06)に言及) [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |