[コメント] 昭和歌謡大全集(2003/日)
(『鬼畜大宴会』+『時計じかけのオレンジ』)÷2ともいうべきあの原作に、「現実が追いつい」てしまったワケだが、追いついた時点で、作品はファンタジーでもコメディでもなくなってしまった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ついに時代は原作に追いついた!」とはこの映画の惹句。然り、この陰惨な喜劇は完全に時代に追いつかれ、そして追い抜かれてしまい、原作発表時のようなパンチ力を失ってしまった。自爆テロ然り、少年犯罪の激化然り。今更我が家のある町にキノコ雲が立つことを想起しても、なんら驚くべきことでもない。映画化は10年遅かったのだ。
あえて言えば、おばさんたちに激しい憎悪を抱き、少年たちにトカレフや「貧者の核兵器」のレシピを提供する胡散臭い店のオヤジ、原田芳雄に+1点。
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