[コメント] ビートルジュース(1988/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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<バートン流オープニングについて その1>
オープニングシーンは、本作、『バットマン』、『シザーハンズ』と続く面白いカメラ・ワークで、町並み(あるいはオブジェ)に肉薄し、流れるように移動する。そして最後に空高くに上がって今まで見てきたところを俯瞰して見るのだが、それが三作品それぞれに全く違うのが良い。本作では、この町が実は作り物で、ミニチュアの町であることが分かる。オープニングのつかみとしては最高の演出だ。
本作は監督ティム=バートンの名前を一躍有名にした出世作。私もこの作品で監督の名前を知ったし、ウィノナ=ライダーのファンにもなった(関係ない?)
一見ホラー話を笑いに徹した作品として仕上げた作りは好感が持てるし、下手なパクリをせずにあくまで作品単体として楽しんでもらおうとするサーヴィス精神が見えるのは実に親切。
マイケル=キートンは勿論巧い役者だけど、あの顔してこれだけ濃い、下品な役が出来るのは偉い(これのイメージを払拭するのは大変だっただろうけど)。あと、小生意気なウィノナ=ライダーのキュートぶりが…(もう良いって?)
ボールドウィン&デイヴィスのとぼけた幽霊役も良い。自分たちが本物の幽霊であることを納得させるためにシーツをかぶって幽霊の真似をするなんて、涙ぐましい努力には笑わせてもらった。
本作において一つだけ気になること。悪魔とかを呼び出す時は、普通本当の名前を言わなければならないはずなんだけど、何でベテルギウスがビートル・ジュースって名前で反応できるんだろ?召還方法がちょっといい加減じゃないかな?
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