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[コメント] ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990/米)

力作。
muffler&silencer[消音装置]

「力んだ作品」って意味です。

コスナーさん、他の作品でもそうなんですが、演技も力んでいるというか、ガンバリが如実に表れてて、見ていて疲れます。というか、演技している意識下、バックグラウンドに、何かしらの付加価値を得ようとする下心がチラチラ見え隠れしている、と言いましょうか。監督業にしても、そういう下心があるのでは、と「穿った」と言えば穿った見方をしてしまうのです。某CMで、「この作品を撮るのは随分リスキーだった」みたいなことをご本人が語ってますが、「ホントかー?計算ずくだったんじゃないのー?」とツッコんでしまうのであります。

だから、断然好きな種類の映画のはずなのに、終始、胡散臭いというか、腑に落ちないというか、「心にシックリこないなあ」と思いつづけて見た記憶があります。その時は、「ケビン・コスナー、ズラ疑惑」の影響かしらん、と思っていましたが、そんなことじゃあなかったです。

数年後、『ラパ・ニュイ/モアイの謎』という大コケにコケたコスナー主演作で、ロケに訪れたイースター島の自然を破壊しまくったという報道を見て、「ああ、あの『ダンス・ウィズ・ウルブズ』で感じた違和感はこれだったのか」と実感。 要は、ネイティヴ・アメリカン問題他、社会的なテーマや物語性なんてのは、後付け。コスナーが、アカデミー授賞式でのインタヴューで言ってましたね。「劇場で『ベン・ハー』を観て、これだと思った。あんなのを作りたかった。」って。そう、アレ、あのシーンが撮りたかったんですよ。言っちゃえば、後は蛇足みたいなもんでしょう。

でも、「後付け」でも「蛇足」でも何でも、感動や評価(ましてや、アカデミー賞という、大根役者にとっては最高の栄誉)という、プラス付加価値を獲得してしまえば「勝ち」なわけです。コスナーや映画の実質がどうであれ、そういう偶然のコンテキストや付加価値を含めた評価もまた認められてしかるべきでしょうし、僕も実際見た直後は3.5点くらいの評価だったと思います、ハイ。

でも、いろいろ知ってしまった今、見直す気が一向に起きないというのも現実なわけで。

(評価:★2)

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