[コメント] 東京ゴッドファーザーズ(2003/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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あの公園やら駅やらで無気力にぐったりとしているホームレス。決してホームレスの方々を差別するつもりは無いのですが、あの走り回るパワーは、ホームレスにはあり得ないでしょう(笑) 一市民ランナーの私から言わせて頂きますと、あれには、日ごろそれなりのトレーニングが必要ではないか?と etc... (笑)
仮にホームレスの状態を「どん底」とすれば、文豪ドストエフスキーに言わせれば、「世間一般の人は、どん底にも落ちられない(落ちることから逃れている)怠け者」ということにもなるのですが、本作の3人組はホームレスというよりは、不況と孤独に苛まされ勢いと責任を失った怠け者(≒我々)の代表として描かれていたように感じます。応援したくもなるわけですね。
テンポがとってもいいし、いわゆる「脇役:その他の登場人物」の描写もとってもうまく、アニメ素人の私には日本のアニメってすごいなー!と思うに十分な作品でした。とりあえず、今監督の作品は旧作、新作とも観てみようと思います。
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■その他、コンビニバイトの経験から
その道の人の間では、各コンビニで賞味期限切れの弁当などが棄てられる時間を熟知している方がいるらしく、棄てた途端に箱ごと持ち去られてしまうことがよくありました。縄張りがあるかどうかは知る由も無しですが、本作で、ミユキがコンビニのゴミ捨て場で拾ったおにぎりを本との物々交換に使うシーンがありましたが、これにはかなりリアルを感じると共に苦笑しました。だって、「(棄てられた)おにぎり」と「本」を交換するんですよ。
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