[コメント] ブルドッグ(2003/米)
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実はもっとバイオレンス全開で、バッタバッタと叩きのめしまくる暴力映画とおもっていたので、わりと内面的な葛藤の部分が多く、意外に楽しめた。ただ変にどんでん返しをしようとしたために、ストーリー自体が破綻した。じゃあディアボロという悪玉の立場はどうなる?
途中から相棒の黒人の目線で見ていたので、主人公の暴走と葛藤に手を焼きながら、それでも友情を選ぶという点に共感したりする。主人公が殴り倒した敵の脈をとったり、主人公をかばうために細工したり。ちゃんと広い視野をもって冷静に判断できる、キレものです。でも主人公には共感できない。あなたは奥さんの墓まいりする前に、君のせいで亡くなった捜査官仲間3人の墓とその家族に土下座して誤りなさい!
この映画、楽しめたもうひとつの理由が、なんだかとっても魅力的なザコキャラで溢れていたから。イレズミまゆげ男、くねくねエステ経営者、メキシコの女鉄砲玉、黒人の麻薬売人、麻薬犬チワワ(「キューティ・ブロンド」もあるし、ハリウッドもチワワブーム?)、ハル・ベリーそっくりの相棒の奥さん、おとり捜査のときのクラブオーナー、そのクラブのヌードレディ、ルセロの奥さん、主人公の奥さんを殺したといった男、それになんといってもセクシー野郎。
ヴィン・ディーゼルには、個人的にはスタローンやシュワちゃん、ヴァンダムのようなただの筋肉野郎にはなって欲しくない。そういう意味で、必ず通る「麻薬捜査官」という役どころだったが、まあまあ収穫はあったのでは。
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