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[コメント] ブルドッグ(2003/米)

あまり期待をしないで見たので(汗)、わりと最後まで退屈せずにみられた。ただ、思考が破綻していて、まさに「にっちも、さっちも、どうにもブルドッグ(やー!)」
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実はもっとバイオレンス全開で、バッタバッタと叩きのめしまくる暴力映画とおもっていたので、わりと内面的な葛藤の部分が多く、意外に楽しめた。ただ変にどんでん返しをしようとしたために、ストーリー自体が破綻した。じゃあディアボロという悪玉の立場はどうなる?

途中から相棒の黒人の目線で見ていたので、主人公の暴走と葛藤に手を焼きながら、それでも友情を選ぶという点に共感したりする。主人公が殴り倒した敵の脈をとったり、主人公をかばうために細工したり。ちゃんと広い視野をもって冷静に判断できる、キレものです。でも主人公には共感できない。あなたは奥さんの墓まいりする前に、君のせいで亡くなった捜査官仲間3人の墓とその家族に土下座して誤りなさい!

この映画、楽しめたもうひとつの理由が、なんだかとっても魅力的なザコキャラで溢れていたから。イレズミまゆげ男、くねくねエステ経営者、メキシコの女鉄砲玉、黒人の麻薬売人、麻薬犬チワワ(「キューティ・ブロンド」もあるし、ハリウッドもチワワブーム?)、ハル・ベリーそっくりの相棒の奥さん、おとり捜査のときのクラブオーナー、そのクラブのヌードレディ、ルセロの奥さん、主人公の奥さんを殺したといった男、それになんといってもセクシー野郎。

ヴィン・ディーゼルには、個人的にはスタローンやシュワちゃん、ヴァンダムのようなただの筋肉野郎にはなって欲しくない。そういう意味で、必ず通る「麻薬捜査官」という役どころだったが、まあまあ収穫はあったのでは。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)サイモン64[*] わっこ[*]

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