[コメント] アタメ 私をしばって!(1990/スペイン)
さすがは変態(?)の味方、アルモドバル監督!スキャンダラスなファーストシーンからサイコホラーに突入と思いきや、このラストシーンは何事だ?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヒロインは精神病院から社会復帰した男に自室に入り込まれ、逃げないように体をベッドに縛り付けられ、口はガムテープで塞がれる。当然この話の展開からすればヒロインに感情移入し、早くこの状況から逃走すべく頭を巡らすのが普通だろう。
ところがヒロインは男の身の上話に同情し、それどころか恋心さえ抱いてしまう。男が出かけるときは縛ってもらうし、あまつさえ彼と一緒に旅行にさえ出かけ、その旅先で姉と合流し、彼女からの信頼すらとりつけてしまうのだ。…こりゃ『完全なる飼育』なんざ屁でもないよ。
でも、これで完璧な愛情が構築されてしまうのだから、いっそ爽快感すら感じてしまうのだ。スペイン=情熱の国、みたいな古い図式ですかね。どちらにしろ大らかで良いのだが、スペイン人はこの愛をどう見たのかしらね。
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