[コメント] 転校生(1982/日)
実際こんなことが起こったら大変だし、ありえないが、もしそうなったら、という妄想を、作品にしてしまうパワーはすごいし、楽しい。何で、あれだけで、入れ替わってしまうの?という疑問を置いとけば、設定は非常におもしろいし、男女が入れ替わってからの、ふたりの演技は、確かに見もの。特に小林聡美の体当たりの演技は、すばらしいの一言。ただ、不満があるとすれば…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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転校してきた斉藤一美は、斉藤一夫に絡んだりしていたし、どっちかというと男っぽい性格だったように思います。
それが人格が入れ替わった途端に、女っぽくしくしく泣いて、観ている方としては、違和感を感じてしまいました。
そして、逆に斉藤一夫は、あんなに威勢のいい男らしい人格であったのか、これも少々違和感を感じました。尾美としのりの姿からは、あの威勢の良さは感じられなかったです。
そうであれば、人格が入れ替わる前に、男はもっと男らしく、女はもっと女らしく設定しておいた方が、違和感がなかったのではないかと、思いました。
まあ、不満といえば、それくらいで、あとは物語を堪能できたといえるわけですが。
最後、人格が戻ってからの小林聡美の女らしさが、際立っていたので、それなら始めから、もっと女らしくしておけば、良かったのではないかと思いました。
しかし、最後に小林聡美が、女らしく変わるのをより効果的に見せたいがために、はじめは、あえてああいうふうにしたのかな、とも思えてきました。
尾美としのりは、……。どうなんでしょう。ミスキャストのような気もするのですが…。こんなことを言うと失礼ですが、真剣な顔をしても、笑えてしまうようなところもあるし、ちょっと特異な表情が、この人何考えてるんだろうとも思わせる、独特の雰囲気をかもしだす人ですね。
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