[コメント] ジョゼと虎と魚たち(2003/日)
さくさくっとは入り込まず、じわじわちくちくと心に染みてきた。ひとつひとつの生活の匂いも、たまらなく好きだ。
どうでもいいところで感心してしまった。例えば、最近の映画にはモノを食べるシーンが少ないけど、この映画にはふんだんに登場する。妻夫木聡がうまそうに食べる出汁巻きタマゴ、味噌汁と御飯。生活感とかそういうことじゃなくて、フィルムから漂う匂い。こういうことをちゃんと撮れる監督は少ない。
また、これだけ山のように映画を見ていると、ベッドシーンというものには飽きが来ているが、何年ぶりかに身震いするほどの官能を感じてしまった。池脇千鶴が、昼の光のなかで、タタミの上に布団をしいて、その横にちょこんと座り、裸になる。光を浴びてビロードのように輝く彼女の肌は、本当に美しいの一言に尽きる。汗の匂いの感じられるセックスは、本当に官能的だった。
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