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[コメント] 2000人の狂人(1964/米)

64年製作に意味があるだけの作品。良くも悪くも…だ。10年遅ければここまでもカルト的な位置には存在しない。要はハーシェル・G・ルイスの、それこそマニアックな趣味が歴史を築いてしまったということ。原題なんて素敵すぎるぞ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
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ハーシェル・G・ルイス初体験。「スプラッタ」を成立させた張本人が低予算のエロ映画出身だという事実からして、何かホラーというジャンルのおもしろさが伝わってきたりする。超駄作な雰囲気(B級というよりもC級)がぷんぷん漂ってくる怪作で、2000人(もいないが)の狂人達が北部の人間達に100年越しの報復を行うというプロットはかなり興味深いもの。血祭りにあげなければならない伏線は「南北戦争」以外にはあまりにも弱い、描かれていないために必然性に欠ける。ただここまで飽きずに見られるのは「2,000 Maniacs」の濃さにある。大人から女、子供までとにかく濃い。特にビリー少年は見応えありすぎ。

オチ。町民達の真の姿にはルイスのユーモアも感じることができ、ただの怪しいホラーだけに留まっていないのが良い。

(評価:★3)

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