[コメント] 突撃(1957/米)
これはフランス軍内部の問題を描いた作品だが、英語でドラマは貫かれている。だが、そこに価値はあった。すなわちキューブリックが望んだのはおのが母国の告発だからだ(と思いたい)。
誰しもが前線では卑怯未練な振舞いに及び、後方ではおのれのために殺される犠牲を求める。そして、それは地位高き高官でも例外ではない。痛いほどに伝わってくる告発の対象は、だがまだ組織内部の良心…カーク・ダグラスによって免罪される。のちにヴェトナム戦争を経たキューブリックは、一部の良心をも排除した悲喜劇・『フルメタル・ジャケット』を描くことになるのだが…。まだ若き彼は「良心」を信じていたのだろうか、ドイツ娘の歌に涙する兵士たちを…。
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