[コメント] 女囚さそり 第41雑居房(1972/日)
白石加代子の走り方は、意外にも典型的な女の子走りだった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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衝撃的で濃ゆい内容の前作を承けての本作。
ただ渡辺文雄に対する「怨み」は前作の夏八木勲のそれと比べてそんなに深く感じられない。それは、この作品の作風がデカダンインテリアングラ芸術風味だからなんだと思う。要するに、詳細なストーリーなどどうでもよく、プロットだけがそこにあり、それを観念的な世界で展開させるやりたい放題の映画ということだ。そういう意味ではまさしく伊藤俊也の自慰的映画と言われてもしかたない出来だろう。
けれど、この作品はなぜか嫌いになれない。
なんとも言えない訴求力があるというか、とにかく尺に対して体感が短く感じられるのだ。ということは、観客がデカダンインテリアングラ芸術の世界にハマっていることの証。してやられた感じかな。
二言しか話さないということで超有名な今回の梶芽衣子。セリフなくてもあんだけの存在感と凄みを醸し出せるということだけで尊敬に値します。そういう意味でも「金払って観る映画」。最後は東京マラソンなんだけどw
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