[コメント] 暗黒街の顔役(1932/米)
間違いなくこの作品の存在がなければ『ゴッドファーザー』は生まれていない。
ギャング映画の中でも本作品は主人公を取り巻く人間関係の描写が素晴らしくいい。
妹を溺愛する兄、兄と母親の関係、字の書けない秘書なんて金で秘書を雇うことは造作もないこと、またわざわざ字の書けない設定にしているのではなく実際にギャングをしている人間なんてまともな教育を受けていなくて字が書けないのは当然だというリアリティに基づいて描かれているのがいい。
ただのドンパチギャング映画でないのがこの作品が名作である所以ではないだろうか。
リメイク版の『スカーフェイス』もあれはあれでいいが本作は超えてないし超えられない。
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