[コメント] ほしをつぐもの(1990/日)
映画館の廊下で聞こえる上映中の音。
今から12年前の1990年に映画館でこの作品を観た。映画館には人がまばらで5、6人しかいなかったことを覚えている。私は映画が始まる前、待ち合い室のソファーに座りながら少し待つのが至福の時だった。映画の音響が廊下に響いていた。「遠い音」というか「距離感のある音」この音がとても好きだ。その日は笑いやざわめきはいっさい聞こえず、映画の音だけが廊下に響いていた。それも静かな音、音楽。だいたいの内容はその音で想像がつく。
なぜ、この映画を観に来たんだろう?そうだ。「その男凶暴につき」で好きになったたけしを観にきたを思い出した。
この音は「その男凶暴につき」とは違うと廊下で思った。
映画館の音しか覚えていない・・。あとはスクリーンに映る優しく微笑むたけしの顔。
私にとってそんな映画です。印象が薄い。たけしの優しい微笑みは霧のようにスーと遠くへ消えていった。もしかしてそれは映画のワンシーンだったかもしれない。
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