[コメント] グッバイ、レーニン!(2003/独)
小さき部屋での東西統一。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なにより息子の母への献身がツボなのだろうが、今ひとつ泣けなかったのは最大のクライマックスのひとつであるはずの父親のエピソード、そして母親の再会をさらりと流していることが大きい。母にとっては父との別れが東西分断と同じくらいの問題であったはず。それを息子の献身的なひとりよがりばかりがクローズアップされたのは残念。TVの中で語られる偽の時間を、いかに早めて現代に近づけるかも序盤で既にわかってしまったのだ。
しかし、実に丁寧に作られているのはよくわかるし、好感度は高い。飛行士イェーンのビデオ収録シーンはとてもいいし、特に母親が意外な形でレーニン像と出会うシーンは最近の映画の中でも画として傑出している。ヤン・ティルセンの音楽もでしゃばらず、いい味を出していた(でも、『アメリ』で流れた音楽が使いまわされると、どうしてもそっちのほうが気になってしまったのだけど)
近所だからといって逆に疎遠になっている私の母と会いたくなった。
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