個人的な感情から言えば、事実に基づくフィクション、特に、近々の事件は、極めて慎重に扱う必要が有るのではないかと思う。この映画から話はそれるが、日本では今度「女子高生コンクリート詰め殺人事件」をモチーフにした映画が製作されるようだが、あの図り知れない悲劇を、どのような経緯でどのような意図でこの時期に映画化することになったのか、甚だ疑問を感じる。衝撃的な事件が、ただ宣伝効果として使用されないことを、被害関係者の二次的な被害とならないことを、切に願うしかない。

そういう意味では、この映画のクオリティの高さから言えば、レイプシーン、レイプ後のシーンをすべて見せずに勝負してもよかったのではあるまいか、と思うくらい。