[コメント] ビッグ・パレード(1925/米)
なんたる画の安定感。なんとフォトジェニックなことか。特にフランスの小村での滞在と、前線へ進軍するシーンからラストにかけての怒濤の展開の中で描かれる画と演出の映画的なこと。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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進軍開始のシーン。背景で信じがたいスピードの人の流れをとらえながら、ジョン・ギルバートを捜すルネ・アドレーをとらえるカットの美しさ。 森の中の狙撃兵のエピソード。夜の塹壕のシーンのなんとも言えない恐怖感。死にゆく敵兵へ一本の煙草を差し出す演出。このような部分はこの後の戦争映画の模範だろう。
そしてラスト近く、ジョン・ギルバートが帰郷し母親と対面するシーン。母親のカットにかぶせてギルバートの新生児時代がフラッシュバックし始める部分で涙が止まらなくなる。通常ならこのようなベタな泣かせの演出は大嫌いなのだが、この映画の見せ方の唐突さはこちらに批判の隙を与える間もなく心を揺すぶる。
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