[コメント] わが谷は緑なりき(1941/米)
『サウンド・オブ・ミュージック』と並ぶ子だくさんだな
こんなコメント書くと頭悪そうなので、少し真面目な事を書こう。
「西部劇の神様」と呼ばれるアメリカの黒澤明ことジョン・フォードは、実は社会派ヒューマンドラマも得意だった。
たしか『怒りの葡萄』はこの前年で、2年連続オスカーを手にしている。丁度、黒澤が『生きる』や『赤ひげ』を作った様なものだろうか。
とまあ、こんな風に日米の巨匠は比較して語られることが多い。またソ連の巨匠アンドレイ・タルコフスキーとの面白い比較を何かで見た気がする。
フォードのカメラは低めから天を仰ぐ。天に向かった前向きな、悪い言い方をすれば「脳天気な」構図が好きである。これがアメリカ映画の基本となる(フォード自身はアイリッシュだが)。一方、タルコフスキーは高めから大地を映し込む。悪く言えば泥臭い、良く言えば、未来よりも過去や自己を見つめる構図なのだと。まあ、アメリカとロシアの国民性でもあるが。
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