[コメント] カレンダー・ガールズ(2003/英)
抑え気味の前半の演出に激しく涙腺を刺激されてしまい、大泣きに泣く。泣き濡れる。テッシュ半箱消費。ビタースィートな人間賛歌。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
元々は女性の参政権と男女平等を掲げて声高らかに「聖地エルサレム」を歌ってた婦人会も今はもう、形骸化し半死体のような集まりになっていたのに、そこに新風を吹き込み奪胎換骨してしまうオバサンたち。
その哀悼の意は予想外の反響を買い、彼女たちの人生も又、変えてしまうかに思われたが、勿論、コレをきっかけに文化人コメンテーターに成り果ててワイドショーで道化姿を晒す事も無く、粛々と日常の、生命の営みの世界へと帰って行くところが本当に素晴らしかった。
緑豊かなヨークシャーの田舎町。美しい谷間。 そこで何という事は無い日常を堂々と普通に生きている善良な女性たち。 その女性たちのちょっとした勇気と冒険を讚える美しい映画。 この彼女たちの素晴らしいシスターフッドの精神に素直に感銘を受けた。
彼女たちが毎朝丘の上で太極拳(?)をやるのもまた素晴らしい。 生命の営みを象徴する地母神のようではないか!
花は盛りを過ぎてもまだまだ咲き誇る。 人生が終わるその時まで、人は精いっぱいに生きて、輝く事が出来るのだと教えてくれる映画である。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。